32社の「日本品質」世界に発信:中小機構「NIPPON QUALITY inギフト・ショー秋2019」

2019/09/10 イベント
大盛況だったブースの様子 白が映えるブースは大盛況

 中小機構は 9月3日から4日間、東京都江東区の東京ビッグサイト青海展示棟で開かれた「第88回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋 2019」に海外ビジネスを希望する中小企業の専用ブースを設け、新規の22社を含む32社約70点の出展を支援する「NIPPON QUALITY in ギフト・ショー秋2019」を開催した。

 「NIPPON QUALITY」は、日本が誇る「品質の高さ」に従来にない日本らしさや先進性を感じさせるコンセプト・機能・デザインなどの新たな価値を加えた商品を世界に発信するプロジェクト。4回目の出展となる今回は「日本品質で、世界のライフスタイルをもっと豊かに」をコンセプトに、全国から厳選したインテリア雑貨やキッチン用品などを紹介した。

 銅器着色のモメンタムファクトリー・Orii(富山県高岡市)は、壁掛けタイプの銅製花器「オンザウォールミニ」を出展した。銅器市場の縮小で着色業だけでは生き残れないと判断し、困難とされる厚さ1ミリ以下の薄い銅板の着色技術を確立。独自のクラフト製品を開発したもの。

 営業担当の谷内香絵子氏は「昨年も出展して海外バイヤーから大口の注文を受けた。今年も海外企業との新たな取引に期待している。中小機構の支援はアテンドや通訳、計算されたブースの演出など、どれもとても素晴らしい」と語った。

 神仏具・美術銅器制作卸の山口久乗(同)は、惑星の軌道をイメージしたフレームと水晶玉のようなりん棒をセットにしたおりん「リンプラネット」を出展。おりんの独特の響きには癒しの効果が期待できることから、海外企業との商談やプレゼン前などの緊張をほぐす効果を狙ってデスクに置きやすい卓上タイプにした。山口康多郎専務取締役は「日本人特有の文化的背景事情を持たない外国人客にも好評だ。おりんの響きには世界に通じる癒し効果があると分かった」と出展の手応えを語った。

 おりんのふちを叩いて響きを悪くしてしまう人が多いことから、おりんを台座に60度傾けて設置し、どの部分を叩いてもよく響くように設計した「アストロリン」は、併催展である第6回 LIFE×DESIGNの「LIFE×DESIGNアワード」のうち、開発に優れた技術が用いられている商品を称える「ベスト匠の技賞」を受賞した。おりんを斜めの角度で支えながら音を響かせる台座の構造で特許を取得した商品。誰でも無理なく最良の音を鳴らすことができる斜めの設置技術でも特許を申請しているという。

 有田焼販売の賞美堂本店(佐賀県有田町)は、有田焼のクマの置物ブランド「MOMOCO」をPRした。陶磁器市場が飽和状態に陥っている現状を鑑みた人形好きの蒲地桃子代表取締役が、有田焼の美しさや伝統文様をテディベアなどで身近なクマをモチーフに伝えようと考案。造形作家に依頼した原型に、複数の有田焼の窯元がそれぞれに強みとする絵付けや技法で制作した。有田焼には古くは柿右衛門人形の歴史かあり、同社も招き猫などで造形作品の実績がある。しかし、和のテイストが強く一定の需要をつかみながらも低調だったため、近代住宅やライフスタイルによりマッチすると考えられるクマで気軽さや親近感を表現した。

 蒲地代表の長女で次代を継ぐことが決まっている営業部の蒲地亜紗氏は、「昨年までギフト・ショーの有田焼ブースから出展していたが、今年は食器店以外の販路開拓と海外発信を兼ねて、高感度アンテナを持つ海外バイヤーが多数来場することで知名度のある『NIPPON QUALITY』から出展した。定評通り、多数の海外バイヤーが来訪している」と高評価した。

 「東京インターナショナル・ギフト・ショー」は、ビジネスガイド社の主催で国内の厳選されたギフト商品や生活雑貨を取り扱う企業が年に2回、一堂に会する日本最大級の国際見本市。今回は、併催展とあわせて約3000社が出展し約27万人が来場して、盛況となった。

中小企業ニュース編集部

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