知的財産を生かしたブランド戦略を伝授:東商渋谷支部がセミナー

2019/08/20 支援
not set 講演する伊藤氏

 東京商工会議所渋谷支部は8月19日、東京都渋谷区の渋谷区立商工会館で「中小企業に役立つブランド戦略~中小企業の知財活用術」と題したセミナーを開催した。弁理士でアイエヌ知財(東京都墨田区)代表取締役の伊藤夏香氏が、知的財産を生かしたブランド戦略をわかりやすく解説。中小企業関係者約30人が聴講した。

 伊藤氏はブランド戦略について「例えば商品や企業の強みをつくり、他社との差別化を図ること、それをユーザーに認知してもらい商品を選んでもらうためのイメージをもたせる方法がある」と説明。ブランディングができていないと、他社と価格競争に陥った際、「体力がない会社ではコスト削減や効率化で広告費や人件費が削られ、社員の士気が低下し、商品も品質が低下する恐れがある」として、資本力のない中小企業には不利になる可能性に言及した。

 そのうえで差別化戦略を取る場合、「競合と差をつけるためには自社の強みを守り育て、作り出すこと」を提案。まず自社の商品価値を知り、ネーミングや知財評価書などで強みを「見える化」し、他社がただ乗りしないよう特許取得、意匠登録、商標登録などの知財活動をすることにより、「模倣排除や信用力を向上させて売り上げや利益を伸ばす」効果も期待できると説明。「特許の周辺技術への活用」についても事例を挙げた。

 さらに、共同で開発していた会社に単独で特許を出願された、自社商品の長所を展示会でアピールしたら他社に類似品を出されたなどのほか、著作権の契約など「知財制度の落とし穴」について指摘。競争力を維持・強化するには、社内の知財体制を強化するほか、「秘密保持情報契約や共同開発契約など先手で対策をたてる必要がある」と語った。

中小企業ニュース編集部

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