残業ゼロで10年連続増収の理由:城北信金がセミナー

2019/03/15 イベント
not set 残業ゼロと増収を両立させる秘訣を説明した

 城北信用金庫は3月13日、東京都荒川区のホテルラングウッドで「城北未来塾」の平成30年度第2回セミナー&交流会(関東経済産業局、中小機構関東本部など後援)を開いた。創業10数年で年商100億円を超えた化粧品会社、ランクアップ(東京都中央区)の岩崎裕美子代表取締役が「ほぼ全員残業ゼロなのに、10年連続で売上高が伸びている理由」をテーマに講演。200人を超える若手経営者・後継者らが聴講した。

 岩崎氏はまず2005年に同社を創業した経緯を披露。前職は広告代理店の取締役営業本部長で、長時間労働は当然と考えていたが、管理職が全員退職したことをキッカケに考え方を改め、「女性が一生活躍できる会社をつくる」と決断した。

 残業しないで売り上げをあげられる秘訣として「差別化された製品づくり」など3点を挙げた。前職では新聞・雑誌広告など他社と同じものを販売していたため、価格競争に陥り、新規開拓や長時間労働が常態化していた。これに対し、既存の化粧品に対する不満から、他社にないメーク落としを開発したことにより、累計1000万本を販売する人気商品に育ったという。

残業ゼロに向けた仕組みとして「全社員に定時退社を徹底」「業務を棚卸しして無駄な作業をやめる」「システム化して無駄な転記作業を排除」「経理業務などを外注化」の4つを推進。「社内資料は作り込まない」「会議は30分」「メールは即用件」「社内スケジュールは掲示板に勝手に入れる」などの社内ルールを設け、業務のスピードを上げている。

また、子どもが小学3年生までは6時間の時短勤務、子どもが病気した際のベビーシッター代の自己負担は1日300円のみ、有給休暇は1時間ごと取得可能など、出産後も働きやすい制度を導入。ほかにも、社内コミュニケーションのための食事代や書籍購入代を会社が毎月2000円負担するほか、スポーツクラブ代(毎月1万円)、美術館代(同2000円)、PCメガネ代(4000円補助)など、社員のアイデアで始まった各種の助成制度を持つ。

岩崎氏は「働きやすさだけではなく、社員にやりがい、働きがいを持たせることが重要」と指摘。「挑戦」の風土を根付かせるために、企業理念の研修や権限委譲、評価制度の導入、新卒採用などを進めていると話した。

中小企業ニュース編集部

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