ハイパーデジタル技術とビジネスの具体例を解説:虎ノ門セミナー

2019/03/13 イベント
虎セミナー 講演する平野氏

 中小機構は3月13日、東京都港区の本部で「最新のIT技術への向き合い方~ハイパーデジタル技術により、世界はこう変わる」と題したセミナーを開催した。平野尚也フィルドコンサルティンググループ代表取締役が、AI(人工知能)、自動運転、IoT、ロボティクスなどデジタルを超えるハイパーデジタル技術をわかりやすく説明したうえで、ハイパーデジタルで変わるビジネスの具体例を紹介。約35人が熱心に聴講した。

 平野氏はAIについて「情報をもとに学習し、推論し、結果を導くAIはビッグデータの解析技術と自己学習で飛躍的進化を遂げている」と語り、皮膚がんの判定や遺伝子疾患の特定など医療分野や、小説や作曲など創作分野に進出している実態を伝えた。

 自動運転は「システムが全て運転する完全自動運転が実現すれば、クルマは動く部屋(空間異動機)になる。航空、ホテル業界などが打撃を受ける」と指摘。IoTは「離れたモノを操作し、状況監視し、データのやり取りができる。センサーとつなげビッグデータを蓄積することで新しいビジネスモデルが出現している」と解説し、糖尿病患者のコンタクトレンズにセンサーを装着し食品の糖分を分析して知らせる事例を挙げた。

 さらに「コンピューターの中にあるロボットRPA(ロボットによる業務自動化)を活用すれば、計算・処理など人間のできる単純作業を代替できる。人手不足対策、コスト削減、ケアレスミスの回避、セキュリティーの向上に役立つ」と語った。

 そのうえで、スーパーデジタルにより、利用者が探し料金表に従って人を運ぶタクシーは、利用者が呼んで料金交渉をしたうえで人やコトを運ぶUBER(ウーバー)に変貌。店舗に陳列された品物を設定価格で買いにいく百貨店も自宅でデジタル端末に商品を表示させて価格が選べるEC(電子商取引)に変化すると展望。「事務、接客、製造の単純業務や、過去事例の検索や推論などネットで解決できる仕事はかなり早い段階でなくなっていく」と強調した。

 最後に平野氏は著名な経営学者、P・ドラッカーの言葉を引用し「危険なことは変化そのものではなく昨日の考え方で対応すること。ハイパーデジタルをどう活用するかだ」と結んだ。

中小企業ニュース編集部

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