【特集】日本酒の老舗が本格輸出:豊島屋本店(東京都千代田区)

2017/01/17 特集
この記事の内容 ・創業は慶長元年、江戸の老舗酒蔵。昨年9月、海外市場F/Sでシンガポールへ
・1週間で約40カ所を回り、わずか3カ月で成約する速さ。品質が評価された
・今後は近隣国への輸出可能性を探り、10年後に売上高輸出比率を2割以上に
not set 旗艦銘柄「十右衛門」を手に、「TOKYOを前面に出して輸出を増やしたい」と話す吉村社長

 「シンガポールに輸出商談に行き、短期間で現地の法人と成約でき、すでに初出荷した」―。こう語るのは、豊島屋本店の吉村俊之代表取締役社長だ。

 昨年9月、中小機構の海外市場F/S(実現可能性調査)で現地に赴き、1週間で約40カ所を回り、お酒の会も開いた。同社の日本酒を試飲してもらったところ、「日本人が経営する高級和食店から10月に注文をいただき、直接、空輸した」(吉村社長)ほか、12月には卸売業者から6銘柄についてまとまった注文が入った。

 F/Sからわずか3カ月で成約に至るケースはまれ。それだけ同社の品質が評価された証といえる。成約先の卸売業者の代表者は1月末にも来日。2月初めに同社の酒蔵「豊島屋酒造」(東京都東村山市)を見学してもらう予定で「一層の信頼関係を築きたい」(同)という。

 豊島屋本店は、現在では珍しくなった都内の醸造発売元。しかも驚くのはその歴史と伝統だ。創業は慶長元年(1596年)というから約420年前。江戸の神田・鎌倉河岸(現在の神田橋付近)で、初代豊島屋十右衛門が関西から酒を仕入れ、酒屋兼一杯飲み屋を始めた。酒肴も扱ったことから、〝居酒屋のルーツ〟といわれる。

企業データ

豊島屋本店
代表者取締役社長 吉村俊之氏
本社 東京都千代田区猿楽町1-5-1
創業 慶長元年(1596年)
従業員 20人
資本金 2500万円
業務内容 醸造販売、酒類等卸売

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中小企業ニュース編集部

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