経産大臣賞にFLOSFIAの人羅社長:中小機構がベンチャー経営者を称える「JVA2019」表彰式

2019/02/05 イベント
JVA2019表彰式 滝波政務官とトロフィーを掲げる人羅氏(右)

 中小機構が革新的で潜在成長力の高い事業や社会的課題の解決に資する事業を展開するベンチャー企業の経営者を称える「Japan Venture Awards(JVA)2019」の表彰式が2月5日、東京都港区の虎ノ門ヒルズフォーラムで開催され、FLOSFIA代表取締役社長(京都市西京区)の人羅俊実氏が大賞となる経済産業大臣賞を受賞した。人羅氏は「当社が普段からコツコツやっているデータ観察などの地味な作業が認められたことは本当にありがたい。これまで当社の成長に尽力してきてくれた多くの支援者に、胸を張って『皆様のおかげ』と伝えられる」と受賞の喜びを語った。

 滝波宏文・経済産業大臣政務官、安藤久佳・中小企業庁長官、長谷川博和・審査委員長(早稲田大学大学院経営管理研究科教授/日本ベンチャー学会副会長)、高田坦史・中小機構理事長の4人のプレゼンターを代表する形で、滝波政務官が「受賞者が近い将来ベンチャー立国日本の旗手となり、ますます活躍してほしい」と祝辞を送り、高田理事長は「時代の先駆者となって、わが国の未来を切り開いてくれることに期待する」と主催者代表挨拶した。

 FLOSFIAは2011年3月の設立。画期的な新材料「コランダム構造酸化ガリウム」を用いた超低損失・低コストのパワー半導体の事業化と独自成膜技術「ミストドライ®法」の応用展開を主力とする京都大学発ベンチャー企業だ。人羅氏は、幅広い分野で適用可能な超低損失(従来比最大9割低減)で低コストのパワーデバイス(電力変換に用いられる半導体部品)を事業化し、今後の成長が大きく期待される点や、事業展開面での戦略性が高く将来が期待される点が高く評価された。

 中小企業庁長官賞にはKMユナイテッド取締役社長の竹延幸雄氏およびGlobal Mobility Service代表取締役社長執行役員/CEOの中島徳至氏の2人が選ばれた。竹延氏はダイバーシティ経営の推進による従来の雇用・育成形態からの脱却などに果敢に挑戦して実績を挙げている点が、中島氏は途上国を中心に提供しているIoT技術を活用したフィンテックサービスで革新性のあるビジネスモデルを確立した点がそれぞれ高く評価された。

 他方、中小機構理事長賞3人、JVA審査委員会特別賞としてSDGs推進特別賞とeコマース推進特別賞1人ずつ、今後のさらなる活躍が期待されるベンチャーキャピタリスト奨励賞2人も併せて表彰した。

 18回目となる今回のJVAには184件の応募があった。長谷川審査委員長は「世界を代表するベンチャー企業を育成し、そのロールモデルをつくりたいと思ってJVAを運営している。受賞者は世界的なレベルに達していると思うが、世界で活躍している企業はビジネスモデルや社会への価値の提供という面で一歩先を行っている。受賞を機に、さらに奮起して世界に飛躍できるメガベンチャーになってほしい」などと講評した。

 JVA2019の受賞者は、以下の通り(本社所在地)。

◇経済産業大臣賞=人羅俊実・FLOSFIA代表取締役社長(京都市西京区)

◇中小企業庁長官賞=竹延幸雄・KMユナイテッド創業者・取締役社長(京都市左京区)
◇同=中島徳至・Global Mobility Service代表取締役 社長執行役員/CEO(東京都港区)

◇中小機構理事長賞=水野雄介・ライフイズテック代表取締役CEO(東京都港区)
◇同=秋枝静香・サイフューズ代表取締役(東京都文京区)
◇同=中西敦士・トリプル・ダブリュー・ジャパン代表取締役(東京都千代田区)

◇SDGs推進特別賞=秋田智司・WASSHA代表取締役(東京都文京区)

◇eコマース推進特別賞=上ノ山慎哉・スタークス代表取締役(東京都品川区)

◇ベンチャーキャピタリスト奨励賞=手嶋浩己・XTechVentures共同創業者兼ジェネラルパートナー(東京都中央区)
◇同=野内敦・オプトベンチャーズ代表取締役(東京都千代田区)

中小企業ニュース編集部

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