【特集】「新価値創造企業の横顔」世界初NFC対応の後付け型スマートロック開発で急成長:フォトシンス

2019/01/25 特集
この記事の内容 ・20代のサラリーマングループが自力開発
・工事不要、月額レンタルの安価で急成長
・個人情報保護法のセキュリティ強化も追い風
フォトシンス河瀬社長 製品を手にする河瀬社長(同社オフィスで)

 新しい価値を創造して成果を上げている企業の事例を紹介する。後付け型のスマートロック端末「Akerun Pro」を活用したクラウド型「Akerun 入退室管理システム」で第13回ニッポン新事業創出大賞の経済産業大臣賞を受賞したフォトシンスだ。

 2014年春。IT関連企業のサラリーマンだった河瀬航大(当時25)は友人数人と酒を飲んでいた。故郷・鹿児島の幼馴染や筑波大時代の友人でみな同世代。「鍵って不便だよね」という話になり、「かばんの中から探し出すのが大変」「友達や彼女に鍵を渡すのも面倒くさい」と盛り上がった。

 河瀬ら若い世代は身の回りからアナログ製品がどんどん減っている。ノートやペンがPCに、時計はスマートウオッチに取って代わり、本も電子書籍だ。鍵だけが旧来依然の金属で「すごく違和感があった」と振り返る。

 それなら、自分たちでスマートロックをつくろうと、秋葉原へ行って部品を買い集め、週末を利用して開発を始めた。知り合いの日本経済新聞の記者が「面白いことをしている若手趣味集団がある」記事を書いた。

 すると問い合わせが殺到。「買いたい」「出資したい」「事業提携を」と1日で100件を超える反響があった。そこまでニーズがあるのなら、量産してみたいと会社を辞め、同年9月に仲間6人と起業した。社名のフォトシンスは英語の「光合成」。二酸化炭素と水から有機物をつくる光合成にあやかり、有機的な価値を生み出したいと河瀬が付けた。

企業概要

フォトシンス
代表取締役河瀬航大氏
本社東京都港区芝5-29-11 BASE田町15階
電話03-5436-3433
設立2014年9月
従業員数75人

中小企業ニュース編集部

関連記事

最新ニュース/記事一覧

back to top