東南アジアから24社招聘 日本中小企業98社と商談287件:中小機構「自動車CEO商談会」

2019/01/22 イベント
自動車CEO商談会 商談に熱が入る会場

 中小機構は1月16日から3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで、インドネシア・タイ・ベトナムの東南アジア3カ国から招いた自動車部品関連産業に携わる24社の経営者(CEO)らと日本の中小企業との「自動車CEO商談会」を開催した。自動車産業分野で海外企業と取引したい日本のものづくり中小企業98社が参加し、287件の活発な商談を展開した。

 タイでワイヤーハーネス(電線の集合部品)やアルミ鋳造品を製造しているS.P.オート・プロダクト(コーンケン県ナンポーン市)は、日本企業との合弁会社設立を視野に入れ、柔軟な意見交換を望んでいる。日本企業の高い技術力を活かして高品質の部品を製造し、日本の自動車メーカーに供給する計画。昨年新たに買収した工場の稼働率向上が主な目的。パロン・ティラパヌ代表取締役は「商談を円滑に進めるため、当社の情報を広く事前開示してくれた事務局に感謝している。次回も参加したい」と語った。

 ベトナムで2輪車部品製造を主力としているフォー・イェン・メカニカル(タイグエン省フォーイェン郡)は、自動車部品の製造技術を得るため、自動車メーカーに部品を供給している日本企業に技術供与を求めている。同国の庶民の移動手段の主流が、2輪車から近年需要が増大している自動車に移っていくとの判断からだ。グエン・ドゥック・チュン取締役副社長は「自動車部品産業へは、2輪車部品の製造で培ったプレス加工と溶接で参入したい。将来は電装部品の製造技術も身に着けたい。高精細な仕上がりが期待できることから日本製の工具や検査治具の輸入にも関心がある」と話した。

 インドネシアで金属部品の金型を製造し、日本企業とも取引実績のあるビンタン・マトリクス(西ジャワ州ブカシ市)は、日本の自動車部品メーカーからの増産注文に期待している。これまでは主にドアや屋根など主要部品を車体に接合する部品の金型加工を受注してきたが、部品の種類を問わず受注を拡大する方針。ロバート・スサント代表取締役は「商談では新たな事業プランを見出すなど想定を上回る収穫を得た。他国の同業者と帰国後も情報交換できる関係を築けたことは大きな副産物。隣接する会場の展示会でも情報を収集できて幸運だった」と語った。

 同商談会は、スマート工場・スマート物流を実現するためのIoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)など最新技術の専門展「第3回スマート工場EXPO」の会場内で開いたもの。商談会場の入り口付近に海外企業および同社の選定で協力を得たインドネシア工業省中小企業総局、タイ工業省産業振興局、ベトナム商工会議所の事業概要や日本企業への要望事項を説明するパネル展示コーナーを設置し、商談予約が取れなかった企業への情報提供にも配慮した。

中小企業ニュース編集部

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