被災3県の復興支援で物産展:中小機構「みちのく いいもん うまもん」

2019/01/16 イベント 支援
not set 買物客で賑わう会場

 中小機構は1月10日から15日まで、東京都渋谷区の東急百貨店東横店を会場に東日本大震災で被災した中小企業などの販路開拓支援を目的とした物産展「みちのく いいもん うまいもん」を開催した。岩手、宮城、福島のみちのく3県の40社が約400点の絶品グルメや工芸品を出展し、多数の買物客で賑わった。

 米菓を生地から焼きまで一貫製造しているせんや(岩手県奥州市)は「牛蒡せんべい」を出展した。粉状にした銘柄米「ひとめぼれ」に、みじん切りにした国産ゴボウを練り込んで蒸し、高温直火でじっくり焼いた薄焼き煎餅。佐藤文江専務取締役は「現在は県内販売が中心だが、出展を全国展開のきっかけにしたい。薄焼きの技術を売りにOEM(相手先ブランド名製造)も受け付ける」と話した。

 納豆専門のグリーンパール納豆本舗(宮城県村田町)は、昨年の全国納豆鑑評会(主催・全国納豆協同組合連合会)で優秀賞を受賞した「伊達藩永太郎納豆大粒蔵政」を出展した。厳選した宮城県産の大粒大豆本来の旨味をより堪能してもらうため、小袋で添えた塩釜産の粗塩で食べることを勧めている。営業部の渡邉千恵子氏は「すでにアメリカとロシアには輸出しており、ベトナムとシンガポールのバイヤーとも交渉中だが国内販売が立ち遅れている。主に関東の百貨店とスーパーで展開したい」と語った。

 創作衣料の布や洛(福島県会津若松市)は、裂織ジャケットを出展した。裂織は着古した着物を細かく裂いて糸状にし、帯やこたつ布団に織り直していた江戸期の東北地方に伝わる再生利用術だが、同社の裂織物は生地から手織りし、ファッション感覚も取り入れている。縦糸と横糸が織りなす独特の色合いと手織りの柔らかさが特徴だ。鈴木民夫代表取締役は「裂織という織物をもっと広めたい。衣類に限らず、テーブルクロスやソファーカバーなど日常生活に役立つあらゆる繊維製品の商品化に取り組んでいく。特注も歓迎する」と話した。

 「みちのく いいもん うまいもん」は平成26年度から実施しており、今年度は同店のほか西武池袋本店(東京都)、うすい百貨店(福島県)、近鉄百貨店橿原店(奈良県)の4会場で計28日間開催。156社が自慢の逸品1560点を出展した。

中小企業ニュース編集部

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