「もの補助」活用企業一堂に:全国中央会「中小企業 新ものづくり・新サービス展」

2018/12/14 イベント
not set 商品を熱心にPR

 全国中小企業団体中央会(全国中央会)は12月11日から3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで「中小企業 新ものづくり・新サービス展」を開催した。ものづくり補助金を活用した中小企業が開発した新たな製品、サービス、技術などを展示し、事業拡大につなげる支援イベント。4回目となる今回は733社が出展した。

 セキュアロジック(横浜市青葉区)は、インターネット上で展示商談会を実現するVR(仮想現実)技術を出展した。都市部で開催する大規模展示会場に足を運びにくい地方の事業者も手軽に商品を出展できるだけなく、来訪者との商談や商品閲覧のログを記録する機能も併せ持つ。リアルな展示会の会期は3日程度だが、会期を限定しないバーチャル展示会なら誘客やアフターフォローも可能だ。工場や建設現場などの危険が伴う場所や、歴史的建造物の見学などにも応用できる。補助金は、同技術の原型となったクラウド型展示会場のプラットフォームづくりに活用した。平井靖代表取締役は「地方の企業の、まだ知られていない優れた商品をバーチャル展示会で広めたい」と語った。

 国際宇宙サービス(神奈川県鎌倉市)は、宇宙旅行や宇宙での冠婚葬祭、CM撮影など様々なビジネスを関連事業者との共同企画で準備中。宇宙船は米国の宇宙輸送ベンチャー製を利用する。補助金は、宇宙船搭乗訓練用シミュレーターの開発費に活用した。代表取締役兼民間宇宙飛行士の山崎大地氏は、自社ビジネスを宇宙に行きたい人と宇宙に行く宇宙船を結ぶサービスプロバイダーと説明。「今は宇宙飛行士や高額所得者ではなくても宇宙に行ける時代。宇宙や無重力は誰でも使えるインフラだ」と語った。不足している民間宇宙飛行士とフライトアテンダントなどを養成するアカデミーも開校した。来年以降最低5回のフライト契約がまとまっているという。

穴多製陶(愛知県瀬戸市)は、カラフルに加色した白磁製の仏具を出展した。仏具は並素地と呼ばれる白色度の低い陶石でつくった地味な風合いのものが主流だが、同社は食器に使う品質の白磁に色や模様でアクセントをつけた高級志向の仏具を製造している。仏具の成形を依頼してきた職人が後継問題を抱えているため、補助金を企画から成形、加色までの一貫生産ラインの内製機器購入に活用し、低コスト・多品種・短納期を実現した。陶器か並素地ならオリジナルの仏具製作依頼にも応じている。佐々木陽次代表取締役は「仏具のバリエーションは拡大している。独自の仏具もつくれるということを知ってほしい」と話した。

 同展は、中小機構、経済産業省、中小企業庁などの後援。中小機構は販路開拓コーディネート事業やビジネスマッチングシステム「ジェグテック」を紹介しながら、主に国内の販路開拓で助言した。

中小企業ニュース編集部

関連記事

最新ニュース/記事一覧

back to top