アジアから25社6団体招聘 商談156件:中小機構「航空・先端技術CEO商談会&セミナー」

2018/12/04 イベント

 フィリピンの大手精密機械加工業者フェイマス・シークレット(カヴィテ州シラン市)は、同国で3社しかない製造業でAS9100認証を取得した企業の1社。同認証は航空宇宙業界のサプライチェーンにおける製品の品質を確保するためのマネジメントシステム規格で、市場参入には不可欠な要件。同社は小型訓練機の組み立て事業で参入したが、現在はエンブラエル社製ビジネスジェットのシート用部品も製造しているという。デニス・チャン代表取締役は「フィリピンには航空機産業の内需がほとんどないため、競合するのは国外企業だ。近隣諸国の企業に対する競争力を強化するため、欧米の航空機メーカーと取引実績を積み重ねた日本企業のサプライチェーンに参画して成長したい」と話した。

 商談会と並行して実施したビジネスセミナーには、各国から招いた航空機関係業界団体の幹部が登壇した。インド航空宇宙工業会のC.G.クリシュナダス・ナイール名誉会長は、インド企業と共同事業を実施する海外のOEM企業や中小サプライチェーンには政府の各種優遇措置があると説明。「日本企業にはMRO事業などで、ともに成長するためのリーダー役を担ってほしい」と述べた。

 マレーシア航空宇宙工業会のナギブ・モハメド・ノル会長は「昨年は航空機製造、部品輸出とも過去最高の業績となり総額約220億リンギット(6000億円)を売り上げた」と強調。欧米メーカーが生産拠点を置く工業団地の保有などを強みとして日本企業のサプライチェーン増強に協力できるとした。

 フィリピン航空宇宙産業協会のジョン・T・リー理事は、毎年70万人以上が大学を卒業する高学歴志向などを同国の優位性に挙げたうえで「世界の航空機産業におけるサプライチェーンの不足部分を補いたい」として、日本企業に連携を求めた。

 商談会とセミナー終了後は交流会も実施し、各国企業の経営幹部らが多数参加。国や業種の垣根を越えた情報交換や歓談で賑わった。

中小企業ニュース編集部

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