9月の小規模企業景況、自然災害の影響で悪化:全国商工会連合会

2018/11/09 調査

 全国商工会連合会がこのほど公表した今年9月期の小規模企業景気動向調査によると、産業全体の業況判断DI(景気動向指数)は▲14・1と、前月に比べ1・4ポイント低下した。売上額DIは▲12・5(同2・5ポイント減)、採算DIは▲15・7(同1・6ポイント減)、資金繰りDIも▲11・7(同2・3ポイント減)と軒並み悪化。同月に相次いだ複数の台風や北海道胆振東部地震などの自然災害による原材料の調達や商品の入荷停滞、観光客の減少などが響いた。

 産業別では、製造業が業況DI(▲12・0、同2・8ポイント減)、売上額DI(▲7・6、同2・1ポイント減)、採算DI(▲14・8、同1・4ポイント減)、資金繰りDI(▲10・4、同3・9ポイント減)と全項目で化。直接地震の被害を受けた地域のほか、長期化した停電で原材料の破棄を余儀なくされた食品製造業や大量の電気を使用する金属製品製造業が大きな損失を出した。

 サービス業も業況DI(▲21・3、同5・4ポイント減)、売上額DI(▲20・8、同8・3ポイント減)、採算DI(▲17・0、同4・3ポイント減)、資金繰りDI(▲11・6、同1・7ポイント減)と全項目が悪化。台風、地震、豪雨などの影響で全国的に旅館・ホテルの客数が減少している。リネンクリーニング業などの関連サービス業も資金繰りに苦慮している。

 さらに小売業も業況DI(▲25・1、同1・5ポイント減)、売上額DI(▲23・8、同2・6ポイント減)、採算DI(▲24・7、同4・7ポイント減)、資金繰りDI(▲17・0、同1・7ポイント減)と全項目で悪化。タバコなど一部商品の10月値上げを見越した駆け込み需要もみられたものの、天候不順で野菜や牛乳などの品薄状態が続き、売上が減少したケースが目立った。

 一方、建設業では業況DI(2・0、同4・1ポイント増)と売上高DI(1・9、同2・7ポイント増)とプラスに転じ、採算DI(6・4、同3・7ポイント増)も改善。悪化は資金繰りDI(▲7・9、同▲1・8ポイント減)のみとなった。台風被害で屋根やガラスなどの職別工事業や、電気や水道管などの設備工事業の需要が増加し、全国各地で発生した災害の復興工事のため県をまたいでの受注競争や人材獲得競争が激化している。

中小企業ニュース編集部

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