ベンチャー9社が事業紹介:中小機構

2018/10/23 イベント
中小機構JVAピッチ 自社の製品を説明する福田氏

 中小機構は10月23日、東京都港区の虎ノ門ヒルズフォーラムで「中小機構・JVAピッチin第6回イノベーションリーダーズサミット」を開いた。同機構が主催するベンチャー表彰事業「ジャパンベンチャーアワード」(JVA)の受賞者や同機構の創業支援施設入居者計9人がピッチ(ショートスピーチ)で自社の取り組みを説明し、事業拡大に向けた提携を呼びかけた。

 2015年にJVA中小企業庁長官賞を受賞したライトニックス(埼玉県八潮市)は、金属製に比べて痛みが小さく、止血時間が短い世界初の樹脂製ランセットを開発・販売する。ポリ乳酸を使った生分解性樹脂を採用し、1日3回の血糖値検査が負担となっている糖尿病患者に受け入れられている。福田萠社長は「現在の注射針に代わる、ワクチン製剤を投与する新たな樹脂製デバイスを開発しており、協業相手を求めたい」と提案した。

 人の骨髄や脂肪、臍帯などに含まれる間葉系幹細胞(MSC)を用いた再生医療の事業化に取り組むツーセル(広島市南区)は、18年にJVA中小機構理事長賞を受賞。中外製薬と膝軟骨再生細胞治療製品を、大塚製薬と脳梗塞細胞治療製品を、Meiji Seikaファルマと変形性関節症治療用細胞医薬品を共同研究している。辻紘一郎社長は「第4弾として腎不全治療向けの特許を取得、動物実験に入っており、パートナーを募りたい」と述べた。

 TBM(東京都中央区)は、16年のJVA東日本大震災復興賞を受賞。石灰石から紙代替製品や樹脂代替製品をつくれる新素材を開発し、世界的なプラスチックの使用規制強化や水、木、石油の使用削減に貢献する。宮城県白石市の工場に続き、同県多賀城市に第2工場を建設する計画も持ち、坂本孝治取締役COO(最高執行責任者)は「自動車や住設・建材市場など応用分野は広い」とアピールした。

 JVAは革新的で潜在成長力の高い事業や、社会的課題の解決に貢献する事業を行う志の高いベンチャー企業の経営者を称える表彰制度。2000年に創設し、これまでに279人を表彰した。

中小企業ニュース編集部

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