【特集】「生産性を考える」配車情報もとに業務改善:手塚運輸

2018/09/14 特集
この記事の内容 ・配車情報から請求書まで一括作成
・空き時間を営業に、毎年1億円増収
・中小運送業の効率化と地位向上目指す
手塚運輸 「運送業は生産性を改善する余地が大きい」と手塚社長

 東京の渋谷や新宿、銀座などの繁華街で、「AKB48」などのアーティストをPRする巨大なトレーラーの姿を目にした人はいるだろう。この「光るアドトレーラー」を手がけるのが、埼玉県川口市の中小トラック運送業者、手塚運輸だ。車両を広告塔に見立てた新たなビジネスモデルを確立し、さらにIT分野でクラウド型配車システム「ブッキングブック」を自社開発、同業他社への普及を進める。トラック運送業界が直面する「低生産性」と「人手不足」を解消し、中小運送業界の地位向上を目指している。

 手塚運輸は手塚嘉明社長の祖父が1914年(大正3年)に山梨県で創業した。関東大震災後の24年に、今の埼玉県川口市に本拠地を移転。現在は一般貨物から重量物、精密機械、海上コンテナ輸送まで幅広く手がける。

 アドトレーラー事業は手塚社長が父、母を継いで4代目に就任した2006年に始めた。きっかけは大学生だった1992年と93年に出場した「オーストラリアン・サファリラリー」。複数の企業に営業し、車両にスポンサーのロゴマークを入れることで1200万円の資金を集めた。「この経験から、トラックやトレーラーを広告媒体にする事業を考えた」と話す。

 販売促進向けに、ステージやショールームに見立てたイベント用車両も提案する。設営から運営、撤去、輸送までを1台で行え、イベントにかかるコストを大幅に削減する。明治製菓やミズノ、パナソニックなど数多くの実績を持ち、「最近はNTNなどBtoB企業も増えている」という。

企業概要

手塚運輸
代表取締役手塚嘉明氏
本社所在地埼玉県川口市栄町2-12-9
電話048-251-3929

創業1914年
創立1953年5月
社員数71人(うちドライバー44人)
業務内容運送業、広告業など

中小企業ニュース編集部

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