アジア新興国の医療機器市場開拓へビジネスセミナー:ジェトロ

2018/09/10 イベント 支援
not set インドのビジネス環境を説明する西澤氏

 日本貿易振興機構(ジェトロ)は9月10日、東京都港区の本部で「アジア医療機器市場開拓事前ビジネスセミナー」を開催した。病院の新設・改修にともない最先端技術を用いた医療機器のニーズが高まっているインド、ミャンマー、ウズベキスタン・カザフスタンなどアジア新興国の医療機器関係バイヤーを招聘し、進出に意欲を持つ日本企業との商談機会を提供する催し。商談前の事前勉強会である同日のセミナーには、医療企業関係者約150人が参加した。

 同日午前は、各国の経済・ビジネス概況についてジェトロの担当者が講演。午後は来日した各国のバイヤー7社が登壇して自社の業務内容を紹介した。

 はじめにジェトロアジア大洋州課の西澤知史氏がインドの経済・ビジネス概況を説明。「インド国内には多くのスタートアップ企業があり、日本企業との連携が期待できる」と話し、「2017年のインドの医療機器市場は41・3億ドルで21年には57億ドルへ拡大する見込み。中国や欧米企業が台頭しており参入は厳しいが、ニッチな分野には商機がある」と語った。

 次に途上国ビジネス開発課の菊池芙美子氏がミャンマーの経済概況を紹介。「日本の投資はシンガポールなど第3国経由や経済特別区経由の投資を含めると15億ドルで、中国と並ぶ最大の投資国。課題は電力をはじめとしたインフラの脆弱さと、軍事政権時代に優秀な人材が国外流出したことによる人材不足だ」と説明した。「2017年には外国企業の医療機器輸入販売が解禁された。政府の入札手続きは6カ月と短期で、迅速な輸入手続きのためにはミャンマーのFDA(食品医薬品認証)が必須だ」と強調した。

 最後に海外調査部主幹の梅津哲也氏が、ウズベキスタン・カザフスタンを中心に中央アジア各国の現状と経済概況を説明。「影響が残るが、近年は中国の影響力が強くなっている。天然資源も豊富でビジネス環境は着実に向上している。中央アジアはシルクロードの一部で古くから物流の要所。インフラが整備されれば変化が期待できる」と話し、「医療機器の情報が少ないので引き続き収集をしていきたい」とした。

 セミナーは日英、日露の通訳が入り、セミナー終了後にバイヤーと参加者による名刺交換会も行われた。11日は個別商談会を開催し海外のバイヤー約8社と商談を行う予定だ。

中小企業ニュース編集部

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