【特集】生産性を考える 自動予側発注システム 社内開発の効果絶大:まくら(千葉県柏市)

2018/07/31 特集
この記事の内容 ・まくら専門のネット通販会社を設立
・社内で開発した自動予側発注システムが通販業務を一手に
・人間は機械が苦手な新規事業立案・実践に注力
まくら株式会社 「機械ができることは機械がすべき」と河元社長

 業種を問わず企業の生産性を考える連載企画の3回目は、千葉県柏市を拠点に枕のネット通販で業績を拡大している、その名もまくらを紹介する。自社で採用したプログラマーが開発した枕の受発注業務を自動的にこなす独自のシステムは、多くの生産性向上効果をもたらしている。

 2002年に家電量販店で携帯電話を販売していた河元智行氏は、使っていた枕が自身に合わなかったことから、消費者の視点で世の中に出回っている多数の枕を紹介し、選び方を提案したホームページを自作した。このホームページは枕で悩む人が集う場となり、枕メーカーから商品掲載依頼やメディアの取材が来るまでに人気を博す。応募したインターネットプロバイダーのホームページコンテストで準グランプリを受賞した賞金20万円を元手に、店舗を持たずネットだけで販売する商品そのものを社名に冠した「まくら」を28歳で創業したのが04年のことだ。

 当時は実績がなく借り入れができずに在庫を持てなかった。枕を仕入れては売ることの繰り返しで業績が上向いてきたが、注文される商品はだいたい決まっているためメーカーに発注する商品も決まっていた。アルバイト2~3人で午前中を費やしていた注文集計と発注作業が「面倒になってきた」河元氏は、社員10人規模になった約10年前に経費を削減しようとプログラマーを雇って独自の自動予測発注システムを開発する。実売記録から売れ筋を割り出して注文が入る前に発注・入荷する仕組みで、注文の大半を翌日に宅配できる。自動予測の的中率は8割前後。2割は商品がテレビ番組で紹介された効果などで想定を大きく上回る注文に応じられないケースか、在庫を抱えないようにする工夫に過ぎない。

企業概要

まくら
代表取締役河元智行
本社所在地千葉県柏市柏4-8-14 柏染谷ビル4階
電話04-7167-3007
創業2004年4月
設立2004年4月
従業員数27人
事業内容枕を中心とした寝具のインターネット販売、オリジナル枕の企画開発、卸売販売、OEM受託開発など

中小企業ニュース編集部

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