エンジェル投資でセミナー:中小機構

2018/07/26 イベント
エンジェル税制セミナー 資本政策の重要性を指摘する牛田氏

 中小機構は7月25日、東京都千代田区の創業支援施設「Startup Hub Tokyo」イベントスペースで「エンジェル投資推進セミナー」を開いた。創業して間もない企業に投資した人に対して税制優遇を行う「エンジェル税制」を普及させ、ベンチャー企業を次々と生み出すことが狙い。ファーイーストコンサルティング櫻井税理士事務所の櫻井洋代表が「エンジェル税制活用術」、合同会社マイルストーンの牛田雅之代表社員が「エンジェル投資と資本政策」をテーマに講演し、起業家や投資家ら約30人が参加した。

 櫻井氏はまず、エンジェル税制を活用できる投資家やベンチャー企業の範囲など、税制の概要を説明した。例えば本年度の給与が3000万円の投資家がベンチャー企業に1000万円投資した場合、本来の所得税額約832万円が約433万円で済み、「約400万円近く所得税が減少する」とメリットを強調した。その上で、創業2年以降は黒字企業は対象とならないなど要件が厳しくなることを踏まえ、「要件の緩やかな創業後1年以内の企業に投資すべきだ」と語った。

 またベンチャー企業に対しては、資金調達前にエンジェル税制の対象となっているか否かを経済産業省中小企業庁に「お墨付き」をもらう「事前確認書」の申請を勧めた。具体的な3つの活用事例も紹介した。

 一方、牛田氏は創業者の立場に立ち、資本政策の重要性を指摘した上で、議決権割合による株主の権利を詳しく説明した。「相談相手として出資もしてくれるエンジェル投資家は一つの選択肢だ」と語る一方、「借金は返せるが、出資は返せない。資本政策を一度間違えると取り返しがつかなくなるため、よく知らない個人投資家からの出資受け入れは慎重にしてほしい」と釘を刺した。

中小企業ニュース編集部

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