特集「生産性を考える」全業務を「見える」化:ワールド山内

2018/06/25 特集
この記事の内容 ・全社員が情報端末で業務の進捗や履歴を確認可能
・誰でも加工実績が取得できる機械の操作マニュアルを導入
・人手を機械に置き換え「設備と智恵」で世界と勝負
ワールド山内 「見える化」した生産設備を前に従業員と打ち合わせ

 北海道北広島市の工業団地。金属加工全般を請け負うワールド山内の工場には年間数百件を超える見学者が訪れる。最新設備とIoT(モノのインターネット)を組み合わせた生産体制を確立し、高品質、短納期、低コストを実現しているからだ。同社は2017年3月に経済産業省の「はばたく中小企業・小規模事業者300社」、同年12月には「地域未来牽引企業」にも選ばれた。
 
 1万9520平方メートルの敷地に4つある工場には板金や切削加工から溶接・組み立てまで100台を超える金属加工の機材がずらり。1日約4000点、月平均最大10万点もの製品を生み出す多品種少量生産で約300社の顧客の多様なニーズに対応している。受注の7割以上は本州の企業だ。物流コストをかけてもわざわざ北海道に発注するメリットがあるのだろう。
 
 6つの工程ラインはインターネットに接続され24時間稼動している。製品を何時何分に、誰が、どんな作業を何分で完成させたかという加工情報はリアルタイムで自動的に蓄積され、履歴として残る。人の動きも工場内に設置されたウェブカメラが録画して画像解析システムで作業者は誰か、作業に要した時間が分かる。

 工程だけではない。図面管理、見積もり、営業管理、製造手配、生産管理、品質管理、会計まで、同社ではすべてのシステムがネットワークでつながり、人とモノの流れがすべて「見える」ようになっており、それらを社員全員がタブレット端末やスマートフォンで確認できる。

 各部門で仕事がどれだけ完了してどれだけ残っているかを把握できるから営業担当は顧客の前で見積もり受注、納期などを即座に決めることができる。システム上には漏れや誤りのない正確な加工データしか残らないので顧客の信頼も獲得できる。

企業概要

ワールド山内
代表取締役山内雄矢
本社所在地北海道北広島市大曲工業団地4-3-33
Tel011-377-5766
創業1955年1月
設立1983年6月
従業員数120人
業務内容ステンレス製品の高度技術加工、非鉄金属加工、金属加工、レーザー加工、機械加工、各種製品の溶接・組立・表面処理、塗装

中小企業ニュース編集部

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