中小企業への導入支援重視:関東経産局「AIビジネスセミナー」

2018/03/13 イベント
not set 新たなビジネスを模索する事業者らで満席

 経済産業省関東経済産業局は3月12日、千葉県柏市の柏の葉カンファレンスセンターで開催したAI(人工知能)ビジネスセミナー「AI×IoTで変わる未来のビジネス」で、AI技術の中小企業への導入支援の重要性を強調した。AIやIoT(モノのインターネット)の進展がビジネス環境に変革をもたらしつつある昨今の世界的な潮流に乗ろうと、事業者、自治体職員ら250人超が、同分野の先行事例を参考に新たなビジネスを探求した。

 徳増伸二・経済産業省製造産業局参事官は「Connected Industries 推進に向けた我が国製造業の課題と今後の取り組み」と題して基調講演した中で、中小企業へのAI技術導入支援を重視。生産性を向上するAIやロボットなどの先進的ツールの導入が鍵となり、製造現場での予知保全や沿革保守などに関するソリューションに関心が高まっているとし、中小製造業支援策として整備した25カ所の相談拠点「スマートものづくり応援隊」を拡大する方向性を示した。

 よろず支援拠点の専門家派遣やロボット革命イニシアティブ協議会の中堅・中小製造業向けIoTツール紹介事業なども概説し、支援機関と「横展開を図り、中小企業への導入支援を強化していく」と述べた。

 AIコンサルティングを提供している佐藤聡・クロスコンパス代表取締役は「製造業におけるAIビジネスの現状と今後」と題して、日本が世界的なAIの競争に勝つ可能性に言及した。DL(ディープラーニング=深層学習)の進展により、熟練工の持つ「匠の技」のデータ化は実現可能として、米国や中国の持つ圧倒的なデータや計算資源(電力)で勝ち目のない日本は、匠の技という高品質とデータ量との相乗効果で勝機を見出すべきとした。

 実現するためには、個人データの過剰な保護主義から脱却し、AIテンプレートや学習済みAI、学習用データなどが流通し、共有できる市場「知の取引による利用者全員の利益を生むエコシステム」の創出が求められるとした。

中小企業ニュース編集部

関連記事

最新ニュース/記事一覧

back to top