管理会計の重要性伝える:中小機構中国「ハンズオン支援事業大会」

2018/02/27 地域
not set 中小企業経営者らで超満員となった会場

 中小機構中国本部は2月22日、広島市のANAクラウンプラザホテル広島で、専門家継続派遣事業で良好な成果を収めている事例紹介を通じて、企業間交流の場を提供する「ハンズオン支援事業大会」を開催した。中小企業経営者や支援機関の職員、アドバイザーら170人超が、管理会計の重要性を訴える支援先企業3社の事例発表を聴講した。

 フィルム素材の加工を主力事業とするオーティス(岡山県真庭市)の佐山修一代表取締役社長は「裸一貫から年商100億へ~なぜ管理会計が重要なのか?~」の演題で講演した。通信機器の主流が一家に1台の電話・ファックスから1人1台の携帯電話に変わったことを機に売上げが伸び始めた2003年から専門家派遣の支援を受け、経営管理財務部門に加えて、当時進めていた新工場建設事業を機軸とする製造部門でも助言してもらったことを紹介した。

 続いて登壇したのは、高級志向の回転寿司チェーンを展開しているアぺックスインターナショナル(広島県福山市)の大瀧一登代表取締役社長。「量から質への転換で大幅な増益~中小回転寿司業者の生きる道~」と題して講演した。専門家の助言で在庫、未使用食材のロス、人事評価など経営指標を数値化する改善プロジェクトを立ち上げたことから経営管理体制の整備が進行。今では設定した予算別のネタ使用数に基づく仕込みで販売するなど、職人ら現場の管理意識が醸成されたと支援の効果を説明した。

 金属加工品専門商社の板野機工(岡山市北区)からは、板野恒一代表取締役会長、板野清義取締役副社長、楢村敬洋管理総務部主任の3人が登壇。「製造機能を持った新しい商社へ」の演題で、ものづくり経験のなかった商社が新工場を建設して稼働するにあたり、ハードとソフトの両面から専門家支援を受けてきた経緯を話した。多くの無駄な作業が工員の動線である部品や資材の不適切な置き場と置き方に起因していることが分かったとして、工場のレイアウトを見直し、新工場で始める溶接作業を対象に生産計画や作業指示、日常点検など製造の基本を一つずつ学んでいったなどと振り返った。

中小企業ニュース編集部

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