協議会が果たすべき役割など討論:中小企業再生支援全国本部がセミナー

2018/02/22 イベント
not set 支援者の立場で事業再生・事業承継を討論したパネルディスカッション

 中小機構の中小企業再生支援全国本部は21日、東京都千代田区の都市センターホテルで平成29年度中小企業再生支援セミナー「未来を支える中小企業―その事業再生・事業承継を考える―」を開催した。国内景気の好循環から事業再生を進めやすい環境が整いつつあり、喫緊の課題である事業承継も再生に取り組みながら後継者を探す流れも可能。このような状況下で、見事に再生を果たした経営者の体験談を聞く一方、中小企業再生支援協議会が果たすべき役割について、経営者、金融機関、専門家などが語り合った。

 冒頭、主催者を代表して安栖宏隆・中小機構理事が「本セミナーは、全国本部が発足した平成20年から続いており、制度改定など適宜に伝えるとともに協議会が目指すべき姿などを討論する場として開催してきた。事業再生は支援機関に支えられ乗り越えていくものであり、みなさんの力が地域の活性化に役立つ」と挨拶した。

 第一部は事業再生・事業承継を果たした二人の中小企業経営者が経験談を語った。司会を務めた全国本部の藤原敬三顧問から「M&Aが盛んだが自力再生で頑張る経営者にメッセージを伝えたい」と初の試みとして行う座談会の趣旨を説明。事業再生の取り組みで苦しかったことを聞いた。玉寿司(東京都中央区)の中野里陽平代表取締役社長は「再生に向けた5ヵ年事業計画だが、想定外の出来事が発生し、その再計画が金融機関に理解してもらえなかったのは辛かった」とし、最終的な支援を得るまでのプロセスを語った。

 紳士服製造販売の佐田(東京都千代田区)の佐田展隆代表取締役社長は「仕入れ先に頭を下げながら明るい未来を展望した事業計画を作るモチベーションと、金融機関に説明して作り直す作業は苦しかった」と話した。

 第二部は、全国本部統括マネージャーをモデレーターに中小企業を支える金融機関、専門家ら4人が、中小企業支援者の立場で事業再生・事業承継を討論するパネルディスカッションを行った。会場は600人を超える参加者で満席となり、いずれも講師の話を熱心に聞いていた。同セミナーは19日に大阪市の大阪国際会議場でも開催された。

中小企業ニュース編集部

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