全国商工会議所で初のAIコンテスト:産総研AITCの協力で大商が開催

2018/02/19 イベント
not set 右から尾崎大商会頭、大商会頭賞の重松氏、AITC会長賞の沖山氏、本村AITC会長

 大阪商工会議所は16日、大阪市中央区の同会議所で「AIビジネス創出アイデアコンテスト」の最終審査会を開催した。AI(人工知能)を活用した新ビジネスの創出を促すことを目的にAIビジネスのアイデアを公募し、優秀な提案を表彰するとともに事業化を支援する取り組み。全国の商工会議所でAIのビジネスプランコンテストを実施するのは大商が初めて。

 コンテスト実施では、産業技術総合研究所(産総研)人工知能研究センターの人工知能技術コンソーシアム(AITC)が協力し、昨年11月から今年1月中旬まで提案を受け付けた。応募数は22件で、このうち書類審査を通過したファイナリスト5人が審査委員11人の前で公開プレゼンテーションを行い、大商会頭賞とAITC会長賞が決定した。

 審査の結果、大商会頭賞には「人工知能を用いた女性向けアパレルトレンド発信とEコマース」の事業化を目指すファッションポケット(東京都千代田区)代表取締役社長の重松路威氏が栄誉に輝いた。尾崎裕会頭から賞状とトロフィー、賞金100万円が贈られた。重松氏は「審査員のみなさんから事業化への示唆をいただき、それをもとにスタートに向け加速していきたい」と喜びを語った。

 AITC会長賞は、喉の疾患を瞬時に測定する「咽頭画像の深層学習による診断機器開発」に取り組むアイリス(同)最高経営責任者で医師の沖山翔氏が受賞した。本村陽一AITC会長から賞状、トロフィーとAITCでの2018年度ワーキンググループ設置権(活動費付き)が授与された。「仲間の医師や大学関係者などの力を借り、事業プランを形にすることができた。受賞できたことを改めて関係者に感謝したい」と話した。

 最終審査会の冒頭で尾崎会頭は「AIはコモディティ化が進み誰でも使えるようになったが、重要なのは優れた活用事例を広く水平展開していくことだ。それに本コンテストが資することを期待したい」と挨拶。審査委員長を務めた本村AITC会長は「審査では白熱した議論となった。ベクトルは一つだけではなく、それを前提にすれば優劣はつけられないからだ。何を軸にすべきなのか今後も議論を続けていく。日本はAI推進の真っ只中にあるが、有効なデータ活用はまだ手探り状態。その意味でこのコンテストは有意義だ」と語った。

中小企業ニュース編集部

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