特集「次代担うベンチャー」手軽な残像動画アプリ開発:SPLYZA(HI-Cube)

2017/12/29 特集

 「3人ともスポーツが好きで、アスリートに役立つアプリ開発を目指しアイデアを持ち寄ったが、初めて開発したアプリは相手にされなかった。ユーザー不在の開発だったから」と土井氏は振り返る。この反省から想定するユーザーを観察し、直に声を聞いてニーズを探った。こうして撮影した動画を残像動画に自動変換するアプリを開発。世界20カ国でスポーツアプリ1位に輝いた。

 2015年にはマイクロソフトの「イノベーションアワード」で優秀賞を獲得。16年には経済産業省主催のグローバルな新規ビジネス創出イノベーターを育成するプログラム「始動Next Innovator2016」に採択された。

 個人向けアプリに次ぐ展開として力を入れているのが、団体スポーツ用の分析アプリ「SPLYZA Teams」。サッカーなどの試合映像を選手やプレーごとに編集でき、チーム全員で戦術分析できるのが特徴だ。試合後のコーチからの指導は、一方通行になりがちで選手たちに想いが届かないケースが多い。このアプリなら、分担して一人一人の動きなどを分析するので選手たちが主体的になり、チームのレベルアップに大きく寄与する。今月末に始まる全国高校ラグビー大会では、出場校のうち6チームが同アプリを採用している。

 利便性の高いアプリも知ってもらわなければ事業拡大にはつながらない。今年8月に3社の代理店と契約。来年4月からは大手教育支援事業の系列企業が手掛ける教育サービスのメニューに採用されることも決まった。ようやく軌道に乗り始めた状態といえよう。来年末には単年度黒字へと転じるのが当面の目標だ。

 そのため「週3日は出張し顧客開拓とニーズ把握に努めている。ただ、マーケティング力強化が今後の課題」という。「これまで困った時にHI-Cubeのマネージャーから人を紹介してもらえたことが本当に助かった。多彩なイベントへの誘いやアドバイスもありがたく、成長過程で生じる課題も力を借りて乗り越えられる」と土井氏は入居メリットを語る。

会社概要

SPLYZA
代表取締役土井寛之氏
本社所在地静岡県浜松市中区和地山3-1-7HI-Cube内(℡053・523・7719)
設立2015年5月
従業員数8人
業務内容アマチュアを対象にしたサッカー、野球、ゴルフなど個人向け、チーム向けスポーツ用分析アプリケーションの開発・販売

中小企業ニュース編集部

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