【特集】「次代担うベンチャー」福祉・介護の現場発アイデアを事業化:RKL(D-egg)

2017/12/23 特集
この記事の内容 ・認知症患者の徘徊時・転倒リスクに思い悩む
・歩行困難者のリハビリで「歩行器補助シート」がひらめく
・目指すゴールは国民の健康寿命の延伸
not set 補助シート「アルケル」を装着した歩行器を押しながら、ほほえむ姫野氏

 長年、働いてき福祉・介護の現場で、ふと思いついたアイデアを事業化したのが,RKL代表取締役の姫野宏氏だ。理学療法士として、また按摩(あんま)マッサージ指圧師として、さまざまな現場を体験してきた姫野氏は、認知症を患った人たちが昼夜を問わずに徘徊し、とくに徘徊時の転倒リスクが大問題であることを知る。

 何とか転ばないようにできないものか…。その思いが歩行器補助シート「RKL(アルケル)」に結実する。

 RKLは既存の歩行器に簡単に取り付けられる補助シート。下肢筋力の低下などで歩くことが困難になった人を助ける歩行器を、より安全・安心の装置に変えるものだ。

 歩行器を使ったリハビリのサポートを数多く経験してきた姫野氏は、ある時、ひらめきを得た。通常、歩行訓練は、介助者が、リハビリ者の脇の下に、後ろから両腕を通す格好で進める。そんな形でリハビリを支援していた姫野氏は、たまたま持ってきていたカバンが目に入り、「カバンを座面代わりにしたらどうだろう」とのアイデアが浮かぶ。

 すぐに、カバンの本体部分を裂き、持ち手部分を歩行器に引っ掛けて使ってみたら、これが大正解。RKL製品化へのスタート点となる。

 姫野氏は働いていた施設で、施設職員の苦労をたくさん目にし、また自ら実体験する。とくに認知症への対応には泣かされたという。その施設では、認知症の人たち20~30人に職員1人が対応していたが、徘徊者が少なくなく、職員は夜も眠れない状況が続いた。

 年配の認知症徘徊者は、よく転ぶので転倒防止も大きな課題。何か策はないものかと頭を悩ませていた。リハビリでのカバンの活用と施設での徘徊対策問題。この二つが重なりあって歩行器補助シートRK Lが開発され、また株式会社RKLが誕生する。

企業概要

RKL
代表取締役姫野宏氏
所在地京都府京田辺市興戸地蔵谷1、同志社大学京田辺キャンパス業成館D-egg内(℡0774・66・3676)
設立2016年3月
資本金10万円
従業員数登録ヘルパー含め5人
業務内容介護関連用品の開発・販売、地域特産品の粉砕加工

 

中小企業ニュース編集部

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