四国と仏の架け橋役を務める主婦が“孤軍奮闘”振り返り、明日を展望:中小機構・虎セミで講演

2017/12/06 イベント
not set 「多くのフランス人が日本文化に関心を持っていることを知りPR活動を始めた」と話す尾崎さん

 中小機構は5日、東京・虎ノ門の中小機構本部で「組織なし、資金なし、コネなし、スタッフなし、ゼロから始める地方創生」をテーマとする中小企業大学校 虎ノ門セミナーを開催した。NPO四国夢中人(香川県丸亀市)の尾崎美恵代表が講師を務め、自身が取り組んでいる、四国とフランスの架け橋となる活動の昨日、今日、明日を語った。中小企業経営者や行政機関関係者ら80人余りが耳を傾けた。

 尾崎代表は「語学好きや海外へのあこがれが高じて、43歳、子供が3人の主婦の身で、岡山大学大学院の仏文科に入学しフランス語を学び直した」と20年前を振り返った。学んだフランス語を生かしフランス人と交流を深める中、多くのフランス人が日本文化に強い関心を持っていることを知る。そこで、「地元四国をPRしようと2008年のパリ・ジャパンエキスポに一人で出展した。地方紙に『さぬきの夢2008inパリ』を投稿し趣旨を理解してもらい、四国の文化に関わる出品物を無償でかき集めた。旅費や運送費の援助は直接、関係先と交渉し取り付けた」と架け橋事業のスタート時の苦労話を紹介した。

 以後、毎年のように渡仏し、うどんの実演や遍路についての講演で四国をPRしてきたとスライドで示し、併せて、「ブロガーやメディア関係者を招き、お遍路ツアー、茶の湯・盆栽・俳句巡りツアーなどを企画、実行している」と、インバウンドの取り組みも説明した。現在は、瀬戸内海に在る平均年齢80歳、人口20人の手島の“島興し”に力を入れているといい「このままだと無人島になるしかないが、私にはユートピア、宝の山に見える。古民家が軒を連ね、ひまわり畑が一面を覆い尽くす。京大生と手掛けた竹林の伐採で生じた竹パウダーの小山には、子供たちが飛びつくカブトムシやセミの幼虫が育っている。手島を昆虫と花の島にしたい」と明日への展望を示し講演を結んだ。

 同セミナーでは、中小機構地域活性化チーフアドバイザーを務める小林義幸・地域ブランド企画代表取締役の講演「地域資源活用と地域創生の考え方」も行われた。小林氏は「ふるさと名物応援宣言」など行政の新事業を紹介した上で、「単品の商品を売るのではなく、地域イメージのブランド化といった面的展開が重要になっている」と指摘し、先進事例として埼玉・秩父地域の「おもてなし観光」の取り組みなどを紹介した。

中小企業ニュース編集部

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