伝統的工芸品、「千葉工匠具」など新たに5品目指定:経産省

2017/12/01 支援

 経済産業省は30日、伝統的工芸品として千葉県の「千葉工匠具」など5品目を新たに指定した。指定品目となることで、伝統的工芸品産業の振興に関する法律により、各種の振興施策の対象となる。今回の指定により、伝統的工芸品は230品目となった。

 9月5日と19日に開催した産業構造審議会伝統的工芸品指定小委員会で審議した結果、今回の5品目の新規指定を了承。11月30日付で経済産業大臣指定品目となった。

 今回、指定された5品目は次の通り。

 ◇奥会津昭和からむし織=福島県昭和村で生産されている織物。からむしはイラクサ科の多年草で、同村では上布の原材料となる、からむしが生産されている。吸湿・速乾性に優れ、さらりとした感触が夏の衣料をはじめ、小物や装飾品など用途は多様。

 ◇千葉工匠具=千葉県館山市で生産されている工匠具。同県は古来より製鉄・鍛冶業が盛んで、幕末・明治維新前後にかけて西洋文化を取り入れ、鋏や牛刀などの洋式の国産化にも取り組んだ。使用者の好みや癖に合わせた受注生産で製造している。

 ◇東京無地染=新宿区、中野区、墨田区などで生産される染織物。江戸時代中後期の染物屋職人たちに使用された江戸紫、藍、紅花、江戸茶などの無地染が起源。使用済み染液を再利用するなど、重ね染めにより色合わせすることが特徴。

 ◇越中福岡の菅笠=富山県高岡市などで生産される縫い笠。江戸時代以降に生産が本格化し、幕末のころに最盛期を迎えた。良質の菅草を生かした製作技術により、農作業での日除け・雨除けや、各地の伝統行事・祭りなどの道具として使用されている。

 ◇三州鬼瓦工芸品=愛知県高浜市などで生産される。300年以上の伝統を有し、製作者は「鬼師」または「鬼板師」と呼ばれ、今でも多くの作業が手作り。伝統的な鬼面や家紋入りの鬼瓦のほか、飾り瓦、庭園や玄関向けのエクステリア製品などがある。

中小企業ニュース編集部

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