「成功へ不断の努力」学ぶ:中小機構・東北大「大学発ベンチャーフォーラム in TOHOKU」共同開催

2017/11/08 イベント
not set 超満員のキャンパスホール

 中小機構と東北大学は11月7日、仙台市の同大学カタールサイエンスキャンパスホールで「大学発ベンチャーフォーラム in TOHOKU」を共同開催した。国際競争力を持つ大学発ベンチャーへの期待が高まる中、約130人の大学内外の研究者やベンチャー企業経営者、学生らが、出雲充・ユーグレナ代表取締役の基調講演から成功に向けた不断の努力の重要性を学んだ。

 出雲氏は「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました」と題して講演。東京大学農学部時代にミドリムシは59種類の栄養素を持つワカメの一種であることを知り、途上国の深刻な食料問題の解決に活用しようと大学発ベンチャーとして起業した。

 ミドリムシの大量培養に世界で初めて成功したものの、販路を求めた多数の企業に販売実績がないことから断られ続けた中、某大手商社だけが「初めての商品をプロデュースしたい」と販売を引き受けてくれたことを振り返り、「成功率が1%でも、数学の理論では459回挑戦すれば成功率は99%に上がる」と述べ、学生らに不断の努力を促した。

 アントレプレナー(起業家)に必要な要素に「一番へのこだわり」を挙げた。イノベーションは「試行回数と適切な科学技術との掛け算で創出できる」と述べ、支援機関には、ミドリムシの販売を引き受けた商社に倣って「聞いたことがない取り組みへの支援」を求めた。

 フォーラムでは、ベンチャーキャピタリストによるパネルディスカッション「ファンドから見た大学発ベンチャーの成功要件」も展開した。西内幸男・中小機構業務統括役ファンド事業部長をモデレーターに、大和企業投資の榎本康喜氏、東北大学ベンチャーパートナーズの樋口哲郎氏ら5人が参加して進行。「研究開発から事業化に進む切り替えが必要」「技術志向が強く、ものづくりで終わりがち」「技術開発でなく、課題解決を目標に起業すべき」などとする意見を共有した。

中小企業ニュース編集部

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