わが志&事業革新を中堅・中小企業経営者5人が説く

2017/10/10 イベント
not set 事業創造に持続的にチャレンジする、と意欲を示す井上氏

 中小機構と、中堅中小企業経営者らの勉強・交流会「新鋭経営会」(大阪市)は3日、東京・虎ノ門の中小機構本部でセミナー「わが志とビジネス・イノベーション~挑戦する中堅中小企業の経営者が語る~」を開催した。新鋭経営会に所属する企業の経営者5人が、それぞれ自社の持ち味や経営理念を語った。中小企業経営者ら約100人が聴講し、活発な質疑応答も繰り広げられた。

 「革新的新規技術開発による、自己資本率0.3%からの上場。いま再び」のタイトルで講演した中村超硬(大阪府堺市)の井上誠社長は、鉄工所から超硬合金加工、焼結ダイヤモンド加工、ダイヤモンドワイヤ(電子材料スライス)と、時代の変遷とともに事業内容が大きく変わったと振り返った。そのうえで「リーマンショックで売り上げが80%減と激減し苦境に立たされた時、IPO(新規公開)を条件とする産業革新機構の投資を受け入れた。その際、雇用を守る観点から、材料スライスの受託事業に力を入れたところ、結果的に大正解で、ピンチを乗り越え、東証マザーズへの上場を果たした」と、ピンチをチャンスに変えたいきさつを話した。

 井上社長は、新規事業にも意欲的に取り組んでおり、現在、マイクロチャネルリアクター、特殊ペプチドといったライフサイエンス分野や、ナノサイズ・ゼオライトなど材料系の開発も産学連携を主体に推進中と説明。「開発スタッフは30人弱と多くはないが、大学や研究所の力を借り、人脈も築けている。事業創造に持続的にチャンレンジしていく」と意欲を示した。

 そのほか、既存のクリーンルームを凌駕する、オープンなクリーン空間を築けるオンリーワン技術を開発した興研(東京)、独自のフルモールド鋳造法で確固たる地位を築いた木村鋳造所(静岡県清水町)、高い技術力が、営業部隊を持たず、予算も売り上げ目標もないという会社経営を可能にした清川メッキ工業(福井市)、心臓手術のシミュレーションに有用な、ウレタン樹脂製の心臓モデルを開発したクロスエフェクト(京都市)-の4社の社長が講演した。

中小企業ニュース編集部

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