〝先送り〟〝はずだ〟〝つもり〟はNGワード!:中小機構が事業承継セミナー開催

2017/10/05 支援
not set 円滑に事業承継を進めるための基本を語る城所氏。多くの案件に携わった経験から出る話に会場を埋めた参加者らは熱心に聞き入った

 中小機構は3日、東京・八丁堀のアットビジネスセンター会議室で平成29年度「事業承継セミナー」を開催した。国が策定した事業承継ガイドラインに沿い、早期・計画的な取り組みの重要性を分かりやすく伝え、対策と活用できる支援施策を紹介した。同セミナーは、この日の東京会場を皮切りに、全国47都道府県50カ所で12月上旬まで開催する。

 今年度セミナーの特徴は、講師による説明の合間に事業承継時のポイントを動画で流し、より理解が進むよう工夫したほか、失敗・成功事例や事業承継の過程での出来事、一般的に起こりやすい事例を紹介するなど分かりやすさを重視した。東京会場の講師は公認会計士の城所弘明氏で、長年にわたり事業承継に携わってきた経験を通し計画的に取り組むための手法を説明した。

 冒頭、城所氏は事業承継を経営者が考えることの難しさに触れ、「周囲からの指摘を快く思わない経営者が多く、誰も事業承継を口に出さず、日々の忙しさに流されて〝先送り〟している例が後を絶たない。経営者自身が必要性に気付くべき」と強調した。そこから後継者との対話を始め、支援機関を活用することで、円滑な承継が実現できるとした。〝先送り〟だけでなく、何もしなくても後継者はわかっていた〝はずだ〟〝つもり〟などは「すべてNGワード。対策は早ければ早いほど、良い結果をもたらす」と語った。

 また、事業承継は、人と資産の承継だけでなく、目に見えない経営資源(知的資産)も承継しなければならないとし、経営者が後継者に経営理念、想いを伝えることが重要だと話した。対話により双方の認識が共有され、課題を見つけ出すことにもつながることを伝えた。最後に①人の承継②税負担への対応③法務への対応④個人保証への対応⑤金融支援-の5分野それぞれを担う支援機関を紹介し「計画的な事業承継を実現するため、大いに活用すべき」と語った。

中小企業ニュース編集部

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