元プロサッカーコーチの中小企業経営者が「努力する才能」を学生に説く

2017/10/05 イベント
not set サッカーの“コーチ魂”で社員教育に力を入れている、と話す高瀬氏

 北陸の魅力を発信して北陸の未来創造につなげる「ディスカバー北陸プロジェクト実行委員会」は2日、東京・丸の内のビジネス創発拠点「TIP*S」で.ワークショップを開催した。FA/計測システムや各種ソフトウエアの開発会社、ライオンパワー(石川県小松市)の高瀬敬士朗社長が、サッカー一筋で過ごした自身の軌跡や、サッカーを通して体得した教訓を、参加した約20人の学生に話し、それを受けて、学生たちが、講演の感想や、地方で働く条件、働くこと・暮らすことについてグループディスカッションを行った。
 
 「北陸のスーパースターだった」。サッカーの名門、星陵高校で活躍した高瀬社長は、晴れてプロ選手となるものの、プロの壁は厚く「2軍のレギュラーにもなれず3軍止まり」。その後、イギリスに留学してコーチングライセンスを取得し、ベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)でコーチを務める。コーチとして多くの選手と接する中で、痛感したのが「努力する才能」だという。ある選手の名前を挙げて「本当に下手くそだったが、ハートが超一流。努力を続けることの大切さを、コーチの私がその選手から教わった。社会人にとって一番大切な能力だと思う」と、体験談を披露した。
 
 小松市に戻り、父親の会社に入り、2代目社長となった今、サッカーコーチとして身につけた数々を社員教育に生かしている。「新人は面倒見のいい部署で育成する。半面、理系の新入社員に、“ダメ元”の開発案件を割り当てて、先輩に聞くなどで、何とかやりきれるかどうか、試すようなこともしている」と、アメとムチの使い分けの一端を紹介した。高瀬社長は地方企業の魅力についても力説し「スポーツでも魚釣りで、近くで手軽に楽しめて、仕事と趣味、ワークライフバランスの観点からお薦め。また、収入は東京の企業より少なくても、出も少ないので、収支は勝るとも劣らない」と学生らに東京脱出を呼びかけた。

 ワークショップを主催したディスカバー北陸プロジェクト実行委員会は、福井、北國、北日本の各新聞社と福井、石川、富山の各県が北陸地方活性化を目的に立ち上げた組織。北陸3県や首都圏などで、さまざまなイベントを開いてきている。

中小企業ニュース編集部

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