将棋プログラム「Ponanza」の強さを語る:都産技研セミナーで開発者の山本氏が講演

2017/09/12 イベント
not set 「強いのは棋士より対局経験が圧倒的に豊富だから」と話す山本氏

 東京都立産業技術センター(都産技研)は8日、東京・青海の同センター本部で、恒例となった技術や設備の見学・体感イベント「イノベスタ2017」ビジネスデーを開催した。ビジネス展開に役立つ特別講演や海外展開特別セミナーのほか、体験型ワークショップや実演・見学プログラムなどを通し、都産技研をわかりやすく伝えることを目的にしている。

 特別講演では、将棋プログラム「Ponanza」を開発した将棋プログラマーの山本一成氏が「AI(人工知能)はどこまで来ているか」をテーマに、将棋プログラム開発に没頭した経緯と進化を独自に取り組み、将棋名人に勝利するまで成長させた手法、AIの課題などを語った。

 冒頭で山本氏は、東大工学部在学中だった10年前、プログラム技術力の向上を目指し将棋プログラムの開発を始めたとし、「小学4年生から将棋を初めアマチュア5段だったこと、コンピューターは人より計算・記憶能力が勝るので強い将棋プログラムができると考えた」という。しかし、開発した将棋プログラムは「極端に弱く、そのころAIに出合った」と経緯を語った。

 当初は、一手ごとに正解、不正解を教え込み学習させ、5万対局データを記憶させた。「AIの課題は、エッセンスをプログラムとして獲得することで、計算できないものを計算させることだった」とし、4年前に「プロ棋士のエッセンスを学ぶことができるようになり、飛躍的に強くなった」とAIの強さを話した。最近は人がコンピューターの手を学ぶようになっている。AIの今後について「AIは人から知識を学んでいる。人を補助する役立つ技術になるか、ターミネーターになるのかは、人次第だ」と強調した。

中小企業ニュース編集部

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