中小機構セミナーで、中国通の元商社マンが中国の過去、現在、未来を解説

2017/09/08 イベント
not set 「とにかく動きが速く、話を聞いていて楽しい」と中国の今日を語る武田氏

 中小機構は5日、東京・虎ノ門の中小機構本部で中小企業大学校 虎ノ門セミナー「中国、改革・開放40年の歩みと今後の展望」を開催した。三菱商事の元常務執行役員・中国総代表で、日中友好会館顧問(前理事長)の武田勝年氏が講師を務め、中国の過去、現在、未来を解説した。中小企業経営者など60人余りが講師の話に耳を傾けた。

 中国一筋の商社マンとして活躍し、北京にも長く駐在した武田氏は、1978年から始まった中国の40年にわたる改革・開放の歩みを、黎明期(~91)、市場経済化(~2001年)、高度成長期(~13年)、新常態の4期に分けて説明し「92年の鄧小平の南巡講話が社会主義市場経済という新しい経済体制の確立につながった」「98年の朱鎔基総理による行政、金融、国有企業の3大改革が次の高度成長期の基礎を築いた」などと分析した。

 2ケタの高度成長が終わり、1ケタ成長の新常態(ニュー・ノーマル)に移行した近年は『大衆創業、万衆創新造』の掛け声のもと、起業とイノベーションに力を入れており、その成果として、スマホ決済、自転車シェアリング、配車アプリ、民泊などが急速に普及していると紹介。今年6月に上海や南京を訪れたばかりという武田氏は「とにかく動きが速くて、話を聞いていて楽しい」と感想を述べた。

 こうした中国に対し、わが国中小企業はどう臨めばいいのか…。武田氏は「大きな潜在力がある中国は、進出を検討するに値するマーケット」とした上で「信頼できる中国パートナーをみつけることが何より大切。日本の10倍規模の3千数百万にのぼる中国企業の経営者の出自を見ると公務員、学者、留学帰国者、農民、軍人とさまざまで、公務員上がりの経営者の中には、会社経営に興味がない人もいる。1、2年かけてじっくりとパートナーを物色すべきだろう」とアドバイスした。

中小企業ニュース編集部

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