【特集】「次代担うベンチャー」燃料電池の試験受託が好調:日本FC企画(クリエイション・コア名古屋)

2017/08/17 特集
この記事の内容 ・エネファームと燃料電池の開発技術を礎に設立
・燃料電池の発電評価試験受託が好調
・ドローンの飛行時間延伸技術開発にも着手
not set 試験装置の前で堀会長

 東日本大震災に伴う原子力発電事故の発生で、太陽光や風力など再生可能エネルギーという分散型電源の必要性が求められるようになった。停電対策としても、工場などでの自家発電や家庭用の燃料電池コージェネレーション(熱電併給)システムなどが注目を集めている。

 日本FC企画は、堀美知郎取締役会長が時代の要請に応えようと、エネファーム(家庭用燃料電池コージェネレーションシステム)の開発部長を務めた大手メーカー時代と、退職後の大学教授時代に心血を注いだ燃料電池の開発・評価技術を基盤に2014年、65歳で設立したベンチャー企業。燃料電池の発電評価試験装置の開発・販売と、性能評価試験業務の受託という特殊技術を持つ世界でも希少な存在だ。

 堀氏は大学で燃料電池を研究する工学部の教授を務めていた02年、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の燃料電池研究分野の技術委員に招かれている。05年にはNEDOで自動車用燃料電池の高分子膜の品質を評価するため、JIS規格に相当する基準を策定するプロジェクトチームのリーダーにも就いた。

 この時の研究・開発が、日本FC企画立ち上げの礎になった。堀氏が同社で開発した低温型固体高分子形燃料電池の発電評価試験装置は、電池を構成するセルの問題点と改良方法を特定できるという。

 しかし、目まぐるしく変わる時代のニーズは堀氏を新たな事業分野に導く。燃料電池自動車の開発・商用化や水素ステーションの整備が進められたことで、水素タンクの性能向上も議論の焦点になってきた。堀氏はこれまでの技術を応用して、水素自動車に搭載する水素タンクの品質をマイナス80度の環境下で調べる「超高圧水素材料強度試験装置」を開発し、特許も申請した。堀氏は、自社の強みであるマイナス80度での試験環境設定理由をこう説明する。

企業概要

日本FC企画
取締役会長 堀美知郎氏
代表取締役 大野由佳氏
所在地 名古屋市守山区下志段味穴ヶ洞2266―22 201室      (℡052・726・3022)
設立 2014年4月
資本金 500万円
従業員数 2人
事業内容 燃料電池の部材の企画開発・販売および性能評価

中小企業ニュース編集部

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