【特集】「次代担うベンチャー」外壁の色選択技術で急成長:インターローカス(横浜市)

2017/08/16 特集
この記事の内容 ・建物外壁工事用に開発したカラーシミュレーションソフトがヒット
・販促セミナーで経営基盤強化狙う
・塗装工事業者が元請けになりえる建設業の構造改革にも期待
not set カラーエクスプレスを手に「内装工事にも使える」と話す篠田氏

 インターローカスは、博士(理学)で同社代表取締役の篠田淳一氏と、萩原一郎・東京工業大学教授(当時)の共同事業案が、科学技術振興機構のプレベンチャープロジェクトに採択されたことをきっかけに2005年9月に起業したベンチャー企業。塗装業者やリフォーム業者向けに開発した色のシミュレーションシステム「カラーエクスプレス」は、建設業界の重層構造を変革する可能性を秘めた主力商品に成長を遂げている。篠田社長が経緯を振り返る。

 「当初は、レーザースキャナーで計測したものから3次元のデータをつくる工業的な試みに傾注していた。画像の修復や変形加工にも取り組んでいたことから、萩原教授の知人に『住宅の写真をもとに塗替え後のイメージをシミュレートできるシステムを開発してみては』とのアドバイスを受けた」

 萩原教授は日産自動車出身。工事関係のシステムに携わっていた同期生から舞い込んだ話が、「カラーエクスプレス」の原案に進展した。開発に着手したのは2008年9月。基盤となる画像加工技術が確立できていたことも手伝い、2009年2月には発売できた。

 「カラーエクスプレス」は、施主や店舗などの写真を使って、外壁や屋根の塗装後のイメージを視覚的に捉えることができるシステム。ペイントや外壁材のサンプル写真を参考に、施工後の自宅を想像して発注するケースが少なくない中、施工後のカラーやテクスチャーを自宅という実例で体感できる画期的なツールだ。

 「初期バージョンはパソコンでしか使えなかったが、工事業者がタブレット端末で施主に色見本をもとにシミュレートできるよう改良した。さらに、スマホ用のアプリケーションも開発した。これなら、施主も手元で自宅外壁のカラーバリエーションを楽しめる」

 サンプルには、業界の標準色となっている日本塗料工業会の色見本や、日本ペイント(東京都品川区)、菊水化学工業(名古屋市)の実際の塗料を採用した。タブレット端末用アプリケーションがリリースされたのは、2013年1月のこと。36万8000円(税別)という低価格とタブレット端末の簡単な操作が好評を博し、受注は急増した。

企業概要

インターローカス
代表取締役篠田淳一氏
所在地横浜市緑区長津田町4259-3東工大横浜ベンチャープラザW305(℡045・985・6100)
設立2005年9月
資本金1000万円
従業員数5人
事業内容塗装・リフォーム業界向けカラーシミュレーションシステムなどの開発・販売・保守

中小企業ニュース編集部

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