伝統と技術の魅力発信:東京都「ものづくり・匠の技の祭典2017」開催中

2017/08/10 イベント
not set 匠の技を堪能する多数の来場者で大盛況

 日本の伝統的な匠の技と最先端のものづくり技術の魅力を発信する「ものづくり・匠の技の祭典2017」が8月9日から11日まで、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開かれている。主催は東京都、東京都技能士会連合会などで組織する同典の実行委員会。多数の来場者が、東京都はじめ全国から出展した技能士会や協同組合など約80者の技を堪能している。

 東京表具経師内装文化協会は、近代住宅のリビングや事務所などにも馴染む掛軸を実現するため、レトロモダン調の創作表具を出展した。卓越した技術を持った表具師が、銀箔などを施して表装する技法を用いて、絵や書を床の間に限らず楽しめる空間を創出する取り組み。日本家屋の減少とともに衰退する伝統的技術の新たな需要を喚起している。

 東京都タイル技能士会は、タイルの美しさを知ってもらおうと子供向けのモザイクアート制作体験教室を出展した。事務局の依田郁夫氏は「きょうの体験が、将来の住宅建設時のタイル選定につながれば幸い」と述べ、高度成長期は住宅の浴室やトイレに多数使われていたが、ユニットバスに取って代わられたタイルの新たな需要に期待していた。

 丹波立杭陶磁器協同組合は、日本古来の陶磁器窯のうち、淘汰されることなく中世から生産を続けている「日本六古窯」の一つである丹波立杭焼の知名度向上に努めている。登り窯による高温焼成や、今では希少な左回転の蹴りロクロが生み出す独特の模様を特徴とする陶器。近年は、雑器類の人気を取り込もうと洋食器のテイストを加えたカップなどにもバリエーションを広げている。

 「ものづくり・匠の技の祭典2017」は、昨年に続いて2回目の開催。技能士が製作した婦人・紳士服で繰り広げるファッションショーや、造園はじめ左官、建具、表具など長きにわたり受け継がれてきた技を結集した茶室「匠創庵」の内覧会ほか多数の企画を催し、賑わいを見せている。

中小企業ニュース編集部

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