【特集】「クローズアップ・話題企業」心躍る企画を事業化:宙オリエンタル梶原裕美代表

2017/06/05 特集
この記事の内容 ・ネットオークション落札を機に会社を辞め、ネットショップ事業を立ち上げる
・黒い服に特化する専門店として特色を出し好調。ワンピース専門レンタル事業もスタート
・流行を追わず、新しいことに挑戦。従業員は主婦中心。家庭と仕事の両立に注力する

 日本経済の再興に向け政府は、起業家の育成、支援に力を入れる。ベンチャー企業が活躍する社会には活力があるからだ。だが、起業家が抱く夢も道半ばで途絶えてしまうことが少なくない。事業を継続する企業とそうでない企業との違いは何か。女性用衣料、服飾雑貨などでネットショップを運営する宙(そら)オリエンタル梶原裕美代表取締役の事業展開から、起業と継続の秘策を探った。

 ――今春に開催された「全国ネットショップグランプリ2017」(主催・イーコマース事業協会)で中小機構理事長賞を受賞。昨年度は大阪市のベンチャー企業支援プログラム(OSAP)の採択も受けています。事業が客観的に評価されていますね

 「女性用衣料のネット販売事業は後発でしたので、大手や数あるショップと同じことをしても勝てません。大手モールが1商品20色のカラーバリエーションをそろえることを推奨していた時、売れている商品を分析していくと黒が先に売れていく。それならば黒に特化した専門店にしようと考え『ロンデルブラック』のブランドを立ち上げました。ユニホーム用として大量の注文が入るなど、販売は好調でリピーターも増えています。現在8モールに出店し、自社サイトも近くオープンする計画です」

 「OSAPは、新規事業のワンピース専門月額レンタル『ブリスタ』で採択を受けました。資金調達を含め多様な支援を受け、夏には事業を本格化させる方針です」

――起業時の思い、事業化への経緯を教えてください

 「起業は軽い気持ちでした。出産後の子育てと仕事の両立が難しく、会社に迷惑をかけているのが辛かった。そのような時にネットオークションで商品を落札。初めてネットショップに関わっただけですが、これが引き金になり7年勤めた会社を辞め、宙オリエンタルを開業しました。最初の取扱商品は、愛好家が多いパワーストーン。中国のサイトで〝石〟を見定め、購入後にブレスレットやストラップなど付加価値を付け国内向けに販売します。事業開始時から売上高は前月比で倍になる好調さ。社名は宇宙から降り注ぐ力をイメージしました。手伝ってくれる主婦が増え、自宅兼職場は足の踏み場もない状態。その後、幸運を呼ぶ石も価格破壊が起こり、先行きの事業運営に不安を感じて新事業として黒い服の専門店を始めました」

企業概要

社長プロフィール
代表取締役梶原裕美氏(かじわら・ひろみ)
滋賀県内の高校卒業後、大手重工メーカーで機械設計補助4年、建設会社で経理事務3年、ソフト開発会社でサポート・ソフト導入、Web制作など7年の勤務を経て2007年5月に宙オリエンタルを創業。46歳。京都市生まれ。

宙オリエンタル
本社滋賀県草津市大路1-7-1(℡077・599・1232)
創立2007(平成19)年5月
設立2014(平成26)年2月
従業員数11人(パート含む)
事業内容インターネットを利用した衣料品、服飾雑貨などの通信販売、衣料品のレンタルなど

中小企業ニュース編集部

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