中小機構の勉強・交流会で山岸製作所社長が「人づくり」を説く

2017/05/30 地域
not set 「信頼して任せることが何より大切」と話す山岸氏

 中小機構は26日、東京・丸の内のビジネス創発拠点「TIP*S」で、中小企業経営者を対象にした勉強・交流会「叡智の会」のワークショップを開催した。薄肉切削加工で定評があり、国内外の自動車メーカーからの受注実績も豊富な山岸製作所(群馬県高崎市)の山岸良一社長が「人を活かす経営~若手社員の声に耳を傾けて」のテーマで講演し、自身の体験に基づく人材育成の要諦を語った。講演を受けて、参加した経営者22人がグループディスカッションに臨み、人づくりに関する悩みや課題解決法を話し合った。

 講演で山岸社長は「父母が旋盤1台で始めた会社に23歳で入社し、その後、社長に就いたが、ワンマンで誰もついてこなくて、中途入社の社員が次々と辞めていく事態に陥った」と振り返ったうえで「ある人から『新入社員は白いキャンパスで、どんな絵を描くかは経営者次第』といった話を聞いたことから新卒採用に取り組むようになり、ここ20数年間、毎年採用している」と説明。「新入社員は自分の子供と同じだと考え、何が何でも一人前にするとの思いで接してきている」と続けた。

 一人前にする手立ては「信頼して任せること。任せればやってくれる。人の能力は無限大だと知った。信頼と忍耐それに継続が人づくりのキーワードだ」と説いた。併せて、教育の重要性も強調し「リーマンショックで売り上げが80%ダウンして仕事がなくなった時、リストラは一切行わず、週3日を丸々、社員教育に費やした。それが、2010年に開校した職業訓練校『ヤマギシテクニカルセンター』の礎となっている」と解説した。

 叡智の会は中小機構関東本部が、支援先となる関東圏の中小企業の社長や幹部社員を募って昨年11月下旬に立ち上げた経営者クラブ。今回のワークショップは今年2月に続く第2弾となり、今後も同様の催しを定期的に開いていく。

中小企業ニュース編集部

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